「自然(虫)とふれあい」
自然あふれるけんしんこども園にも暑い夏がやってきました。
女の子が虫が嫌だと泣いています。よく聞くとアリが靴に乗っかったと。「アリさん、もういないよ。」と伝え安心したのか、お話ししてると、「アリさんこわい、ダンゴムシは大好き!かわいい!」
えっ!ダンゴムシのほうが・・(足とか、ゾゾッ)・・と思うのは大人の感覚。
子ども達は、一生懸命ダンゴムシを探します。なぜかダンゴムシは鉢の下や、芝生の下にいることを知っています。かつて私が頑張って育てた芝生を、ダンゴムシ探しで、めくってめっくて、一網打尽にしたのは、なにをかくそう、「我らが、けんしんこども園の園児」たちです!!
園児たちのダンゴムシ探しの役に立ったと思えば、・・・虚しさなんか吹っ飛びます!
女の子「三好先生!みてーー!ちょうちょ!」一生懸命に探した虫が入った空き箱を見せてくれます。女の子「かわいい~!」
三好「((+_+))・・・蛾(ガ)・・」「か、かわ、いいね・・・。」
そうです。子ども達にとって虫はかわいいのです。・・・でも大人の私には、かわいくないのです。わたしは、ふと思ってしまいます。「触っちゃだめ。」「きたない。」
あれ・・・もしかして、虫が好きだという気持ちを大人が邪魔しなければ、子どもは虫好きのまま大人になれるのではないでしょうか。もしかして、虫だけではなく、子どもが興味や関心を持つことを大人がどこかで制御していることがあるのではないのかなと。
けんしんこども園の先生たちは、いつも子ども達に声をかけます。「すごいね~!」「がんばったね~。」「すてきだね~。」「かっこいいね~。」
子どもたちが興味や関心をもってしたことを、まずは共有し、認めて、次に向かわせてあげる。子ども達は、意欲が増して、どんどん新しい発見をしていく。そんな素敵な毎日を子ども達には過ごしてほしいです。
自然の中からは、いろいろなことが学べ、自然とふれあうことで心が育っていくのだと思います。例えば、虫は捕まえるだけでなく、捕まえた虫の絵をかいたり、生態を調べたり、時には虫かごで大事に生育したり。すると、誰でも知っているどこにでもいる虫でも、自分にとって特別な虫になるのですよね。当然、虫との別れもあります。「命」の尊さや「自然」の壮大さを経験していくのだと思います。
自然には「なんだろう」「どうしてだろう」がいっぱい詰まっています。自然は、(大人が仕向けなくても)子どもたち自身で興味や関心を広げて経験ができる、何にも代えがたい教材ですよね。
けんしんこども園には、森に囲まれ虫たちがやってくる園舎、「サブグラウンド」や「どんぐり広場」があります。子ども達は、園に通いながら自然と触れ合い、いつのまにか心が育っていってくれたら嬉しいです。