「可愛い先生」
年が明け、あっという間に1月が終わり、今年度も残りあと2ヶ月となりました。一日一日を大切に
今月もおもいっきり楽しんで過ごしたいと思います。
子ども達はいろいろな行事、活動、遊びを通して成長していきます。
入園当初、年少の子ども達は先生が一緒にいないと遊びが続かなかったのが、
友達同士で遊ぶ姿が増えてきました。「いれて」「いいよ」のやりとりももちろん上手になってきました。
ある日の3歳児の可愛いエピソードをお話しします。
テラスで友達と戦いごっこをしていたA君。しかし相手に言葉で強く言われたことで、傷ついてしまったA君は、
涙が出てしまいました。私は、その様子を見て「どうしたの?」と再度本人の口から様子を聞こうと思い、
声をかけようとしたとき、部屋の中でお医者さんごっこをしていたBちゃんが「A君どうしたの?
痛いところ、治してあげようか?」と役になりきったまま声をかけたのです。
A君は、可愛いお医者さんにいきなり声をかけられ、流れで「うん」と言いました。可愛いお医者さんは、
「じゃあ、たんぽぽ病院に来て下さい。」と案内をしました。
Bちゃんは、聴診器と注射器をもって、涙が出たA君を診察し始めました。
「今日はどうしましたか?」とBちゃん。A君はとっさに「足が痛いです。」と。
するとその場にいた看護師さんが「痛くないからね。もうおわりますよ。」と励ましていました。
このお医者さんごっこをしている時には「いれて」「いいよ」のやり取りなく、
診察の順番を並んで待っていれば、誰でも快く診察をしてもらえるという変わったルールがあるようです。
このようにしなければいけないといった決まり事だけでなく、日頃の生活で学んだり経験したりしたことを
遊びの中に取り入れ、社会性を育んでいることが良く分かりました。
自分のまわりで起きている事がら全てを体全身で吸収しようとしている姿を見て、
私も子ども達にとっての環境のひとつです。これからも可愛い笑顔に出会いたいと感じました。