「ことば」
木々の葉が赤や黄色に彩り始め、けんしんっ子たちは、どんぐりや落ち葉を拾って季節の変わり目を楽しんでいます。
10月には二学期の大きな行事の1つである運動会を経験しました。新園舎になり、4年ぶりの全学年合同での運動会。
子どもたち、私たち教師にとっても、感動の一日となりました。
また今年は残暑が厳しく体力的・精神的にも練習が大変でした。
しかし誰一人として「これ、めんどくさい」「先生~やりたくない」というネガティブな考えを口にせず、
目をキラキラさせながら、活動をしていました。今回は2つのエピソードをご紹介します。
1つ目は年中組のダンスで使用した衣装での出来事です。男の子は青色、女の子はピンク色という固定概念ではなく、
すべて自分で選んだ色と考えた模様で装飾をしました。衣装を作りながら「早くお父さんお母さんに見せてあげたい!」
「この絵の具の手形、うまくいったわ!」という声が聞こえました。しかし、A君がマントの衣装を作っていると、
思ったように自分の名前が書けなかったのか「うわ、なんか変な感じになっちゃった…」と。
その言葉を聞いていたBちゃんが「え!名前を一人で書けたん?すごいじゃん!」と声をかけました。
私が言葉がけをする前に友達のその一言がA君にとって励みになったのか、
「そう?まあ、鉛筆で書いたらもっとうまく書けるんだけどね。」と恥ずかしそうに答えていました。
その後、私にA君が「先生!一人で書けたよ!これで完成!」と自信に満ちあふれた笑顔で持ってきました。
2つ目は、玉入れ対決の練習の時です。「○○ちゃんはかごを見て入れてた!」「○○君は玉を拾ってすぐ投げてたから、よかったよ!」
「たくさん応援してくれたから頑張れた!」とポジティブな感想がポンポンと返ってくる年中さん。
素直に思ったことを言葉にして相手が傷つくこともあれば、喜んでくれることもあります。
それをここで経験して成長する場になればいいなと思います。
そのためにもいろいろな経験や体験をしていける環境作りをして子どもの声に耳を傾けていきたいです。