「なにしてるの?」
もうすぐ運動会。毎日、園庭や遊戯室では、子ども達が運動会の練習をしている姿が見られます。 先生が考えたサーキット(コース上 にいろんな遊具やアイテムを並べて運動すること)に取り組んだり、 ダンスを頑張って練習したりしています。まだ今は失敗や戸惑いがあるけど、本番では頑張った練習の成果を、 お父さんやお母さん達に見せてくれると思います。
さてある日、園庭にトラックで土を入れて大きな山ができました。
園庭の凹んだ個所に土を入れるためです。私は手押し車で土を運んで、
シャベルで凹んだ個所に土を入れます。
汗ダク(◎_◎;)でヘロヘロの私の下に男の子がやってきて「なにしてるの?」
私:「凹んだ個所に土を運んでるんだよ。」
男の子:「手伝ってあげるね。」
そういって凹んだ個所を見つけては小さな子供用スコップで一緒に土を入れます。
別の男の子がやってきます。「なにしてるの?」「俺もやる!」「私もしたい!」
だんだん他の子ども達も興味を持って集まってきて思い思いに手伝ってくれます。
手押し車を一緒に押してくれる子。
子ども用の手押し車とシャベルを使って私と同じ作業を始める子。
凹んだ個所を見つけて「せんせーい!ここも凹んでるー!」と現場監督になる子。
なぜかシャベルで穴を掘り始める子??
(注:本人は手伝っているつもりなのです)
私は思うのです「た・たのしい!(^^)!」
とてもしんどい作業だったのに、子ども達が加わって楽しくなります。
またある日、砂だらけになっている玄関をホウキで掃除しています。
女の子がやってきます「なにしてるの?」
私:「玄関の砂を掃いてキレイにしているの」
女の子:「私もやっていい?」 他の子もやってきて手伝ってくれます。
掃除をしていると....気が付くと掃いても掃いても砂が残っています。
私:「ん?あれぇ?」
私が掃いて綺麗になった場所に、私の後ろから砂を掃いてまた砂を入れております。
(注:もちろん子ども達は至って真剣です。)
一生終わりのない砂掃きリレーとなっております(T_T)/
私は思うのです「た・たのしい!(*^-^*)!」
掃いても掃いても砂が後ろから入ってくる・け・ど・も、たのしいのです。
「ありがとうね、助かったよ」と伝えると、とても満足した顔になります。
私が作業をしていると、「けんしん」の子ども達は「なにしてるの?」と興味をもって、 楽しそうに「一緒に」手伝ってくれるのです。大変な作業をしていても、 同じ作業をしているのに子ども達はいつも楽しんでやってくれるのです。
子ども達が自分からやりたいと思ったときの行動は、計り知れない強いエネルギーを持っていますよね。
その積み重ねが行動力や判断力、責任感を培ってくれるんだろうなと思います。
「けんしん」の子ども達はいろんなことに興味をもって、沢山楽しんでチャレンジしてほしいなと思います。
きっとそれは、自分だけでなく周りのみんなも楽しく幸せにしてくれるはずだと思います。