「バトン」
今年度も残すところ僅かとなり、一年の締めくくりとなる三月を迎えました。
入園や進級当初を振り返ると…お家の人と離れるのが寂しくて不安で泣いてしまう子もいれば、
友達と新しい園舎を嬉しそうに探検している子、広い園庭を思いっきり走り回る子もいました。
泣いていた子も今では、お家の人にニコニコ笑顔で「いってきまーす♪ バイバーイ。」
と言えるようになりました。時には、「いってきます。」を言う間もなくお友達のところへ一目散。
それだけ一人一人が成長し、家とは違う自分達の居場所を見つけたのでしょうね。
みんなの成長をとても嬉しく思います。今年度の最後の日まで豊かな時間を過ごせるようにしたいと思います。
子ども達はそれぞれ卒園、進級に向けて少しずつ準備を進めています。
子ども達はこの時期をどんな思いで過ごしているのでしょうか…。
ある降園バスの中でこんな事を話している子どもがいました。
Aくん(年中)が「ぼくはBくん(年長ばら組)みたいにサッカーがうまくなりたいんた!」
「だから、ぼくは(年長になったら)Bくんと同じばらぐみになる!」と断言したのです。
憧れを抱くという感情。それを言葉という形に変えて意思表示(表現)する。
Aくんの成長も感じずにはいられません。今もAくんは、年長さんに混じってサッカーの練習に励んでいます。
きっとAくんはBくんのようになるでしょう。いや、なります!
憧れを抱かれるBくんの人柄もただサッカーが上手いだけではなかったのでしょう。
Aくんや周りの友達に優しい関わりをしてくれたからこそAくんに慕われたのでしょう。
年長さんの優しくて頼もしい姿をみんなで引き継いでいきたいです。しっかりとバトンを受け取りました♪
保護者の皆様、この一年コロナ禍で不安になる事もあったかと思います。温かい目で見守ってくださり、ありがとうございました。