みどりの窓から

「みどりの窓から」は、先生たちのつぶやきです。

「みどりの窓から」は
先生たちが毎日保育する中で、園児とのエピソードなどと共に
感じたこと・考えたこと・思っていること…など
交代で毎月の便りの「ひよっこ」に、載せているエッセイです。
こどもと先生のほっこりとした時間を垣間見てくださいね。

「みどりの窓から」は、先生たちの
つぶやきです。

「みどりの窓から」は、先生たちが毎日保育する中で、 園児とのエピソードなどと共に 感じたこと・考えたこと・思っていること…など 交代で毎月の便りの「ひよっこ」に、載せているエッセイです。
こどもと先生のほっこりとした時間を垣間見てくださいね。

2025.02

「子ども達の思い」

 冬休みが明け、1月は発表会の練習が始まり、お家の人に成長した姿や楽しんでいる姿を見てもらうことを楽しみに練習を頑張っている子ども達です。
 1年間楽しんできたものや頑張ってきたことを取り入れたステキなオペレッタができました。発表会、楽しみにしていてくださいね♪

 年少組は、ドキドキワクワクの入園から、運動会・動物園遠足・フェスティバルなど様々な行事を経験し、友達関係や遊びに広がりが増えたり、生活習慣や自分の身辺ことなど自立して行動出来たり、沢山の成長が見られます。
日々の生活の中で嬉しいなと感じた姿をお伝えさせていただきたいと思います。

 給食の時間は、自分で席を決めたり、友達を誘ったりして座る席を決めます。自分の座りたい席に友達が先に座っていて涙が出たり、席が決められず立ち止まったりする姿がありました。その都度決まり事や友達の気持ちを知ったり、自分の思いを言葉にしたりしながら気持ちに折り合いを付けてきました。先日AくんとBくんが一緒に座りたいけど2人席が空いておらず、2人で顔を見合わせながら話をしていました。「何か困ってる?」と聞くと、「2人で座りたいけど空いてないから、ぼく、考えてる。」とAくんが教えてくれました。
 「ぼく、考えている」という言葉に、とても嬉しく思いました。
 難しいことや困った事があれば「手伝って」「一緒にやろうと」言葉で教師に伝えられるよう、4月から子ども達に伝えてきました。ですが、この10ヶ月間で色々な経験や気持ちの体験を通して、場面ごとに必要な行動や言葉を「考える」ことができるようになっているということに成長を感じました。
 その後、AくんとBくんは向かいあって座ることに決め、座ることができました。
 「よく考えて決めたんだね。どうやって決めたの?」と聞くと、「また今度隣に座ろうねって言ったんよ。」と教えてくれました。

 2人で座れない「問題」をどうしようか「考え」、向かい合って座る「答え」を出し、座る「行動」を子ども達だけで決めました。

 集団生活や日々の生活の中で、次の指示や行動など教師や大人が伝えることが多くありますが、私たちが思っているより子ども達は物事について自分なりに感じて、自分達で考えることができるのだと改めて感じました。
 「まだ3歳だから難しい」「やってあげよう」と先先に手や口を出すのではなく、子ども達を信じて見守ることもとても大切です。
 保育の中で指示を出し過ぎていないか、子ども達が自分の思いに向き合える時間をとれているのか、自分自身を振り返ることができるきっかけになりました。
 子ども達とともに育ち、一人一人の「主体性」を育んでいけるようにこれからも日々の生活・遊びを大切にしていきたいと思います。

( E. D )
 
トップ