みどりの窓から

「みどりの窓から」は、先生たちのつぶやきです。

「みどりの窓から」は
先生たちが毎日保育する中で、園児とのエピソードなどと共に
感じたこと・考えたこと・思っていること…など
交代で毎月の便りの「ひよっこ」に、載せているエッセイです。
こどもと先生のほっこりとした時間を垣間見てくださいね。

「みどりの窓から」は、先生たちの
つぶやきです。

「みどりの窓から」は、先生たちが毎日保育する中で、 園児とのエピソードなどと共に 感じたこと・考えたこと・思っていること…など 交代で毎月の便りの「ひよっこ」に、載せているエッセイです。
こどもと先生のほっこりとした時間を垣間見てくださいね。

2025.07

「友達っていいな」

 梅雨の終わりが見え始め、あっという間に一学期も残りわずかとなりました。
ドキドキわくわくの4月に比べ、どの学年の子ども達も好きな遊びや気の合う友達を見つけて、生き生きと園生活を楽しむ姿が多く見られます♪

今年度、満3歳児クラス「こすもす組」が始まり、第一号園児さんが7月より入園されます! 私もとっても楽しみでワクワクしています♪
私はちゅーりっぷ組の友達と週2日一緒に過ごしながら、クラスがお休みの日は、各クラスに入らせていただき子ども達と沢山関わらせてもらっていました。
クラスごとのカラーであったり、遊びや育ちの違いだったり、毎日面白い発見があります。

 6月上旬、梅雨の合間、園庭で長縄跳びを楽しむ子ども達。
ゆうびんやさんやヘビさんジャンプ、どこまで回数を伸ばしていけるかなど、やりたい飛び方で長縄を楽しんでいました。その際に嬉しいなと思うエピソードがありましたので、お伝えします。

長縄を飛びたいと思い、順番待ちをしていると飛ぶ時間より並んでいる時間のほうが長くなります。それでも、友達が跳んでいる姿を応援したり、まだかまだかと心待ちにしたりしながら上手に順番待ちをしている子ども達。

やっと自分の番が来た年長のA君。「さあ、どんな跳び方をする?」と聞くと縄をまたぎどこかへ行こうとしました。「どうしたの?」と聞くと、「○○君が跳びたいって言ってたから、俺もチャレンジしようかなって思っただけ~」と跳ばずにやめようとしました。長い持間並んでいるときから、できるかな?とドキドキしながら並んでいたんだなと感じました。せっかく順番待ちをし、友達の影響で「チャレンジしてみたい!」と思えた気持ちが素敵なので、「○○くんの跳び方も見てたから、A君も跳べそうじゃない?上手くいかなくてもチャレンジしようと思えたことがすごいよ!」と励ますと友達も「がんばれ~!!」と応援してくれました。
A君は照れ恥ずかしそうな表情でしたが、チャレンジして10回連続で跳ぶことができました!
並んでいた友達も「すごいじゃん!」と拍手をしてくれ、嬉しそうなA君でした。

 少し日にちが空いて長縄を回していると、A君が近づいてきました。「この間上手に跳べたね!今日もどう?」と聞くと「え~?(照れ)」と言いました。すると友達が「A君一緒に跳ぼうよ!」とA君を誘いました。「友達と一緒なら・・・」という感じで2人で長縄にチャレンジです!「2人だから2回跳べるかチャレンジね」と目標を決めました。何度か失敗を重ね2回跳ぶことができました。それを見ていた他の友達が「今度は俺もやりたい!みんなでやろうや!」とどんどん仲間が増え、6人でチャレンジです!6人で6回チャレンジが始まります。人数が多くなるほど難しいんですが、「一番前と後ろが跳ぶのが難しい」「今度は俺が後ろに行くわ!」「何で跳べんのや~!」など声を掛け合ったり、うまくいかなくてもそれを楽しんだりする姿がありました。
最後は「もう無理~!」と笑いながら終わりました。

集団生活の中で、友達の存在を知り、一緒に遊ぶ中で「友達だいすき」「一緒に遊ぶって楽しい」気持ちが芽生え、友達が困っていると力になりたいと思いやる気持ちが育まれます。
2歳児・年少・年中・年長と学年が上がるにつれ、積み重ねた経験から手や気持ちの差し伸べ方も変わっていきます。今回の子ども達の姿の中に、友達の存在が大きいなと感じました。
 友達がいるからやってみたい、友達といっしょだから楽しさに変わる気持ちの変化に触れることができ、「友達っていいな♡」と改めて嬉しく思いました。
 できた・できなかったではなく、それまで子どもの気持ちや「やってみて楽しかった」と思える気持ちが、次への意欲や自信につながっていくのだと思います。

 こども園は生まれて初めての集団生活。自分の気持ちを素直に表現しながら、色々な友達と触れ合い関わりながら、「嬉しい」「楽しい」「大好き」をもっともっと広げて心も体も大きくなってほいいなと思います。
 

( M . D )
トップ